妊活について調べていると「温活」という言葉を目にすることが多いです。
温活は妊活に欠かせない重要な役割を持っているため、妊活をしている方や妊活を考えている方はぜひ取り入れてみましょう。
温活とは、普段の食事や生活習慣を改善し、体温を上げていくことを言います。
温活を取り入れることによって体質を改善したり、妊娠しやすい環境を作ったりできます。
今回は、妊活中の冷えによるリスクや温活するメリット、温活におすすめのアイテムなどをご紹介します。
妊活に冷えはご法度！
まずは、なぜ冷えが妊活悪影響なのかを解説していきます。
血行や代謝が悪くなる
妊活中は葉酸や亜鉛、鉄分といった栄養素が欠かせませんが、体が常に冷えている状態で摂取しても十分な効果が得られません。
理由は、冷えによって血行が悪くなり、摂取した栄養素も滞ってしまうからです。
血行の悪さは代謝の低下にもつながるため、太りやすい体質になります。
太り過ぎると排卵が起こりにくくなる病気になるリスクも高まることから、代謝の維持は必要不可欠です。
子宮環境が整いづらくなる
体が冷えて血流が滞ると、妊娠に必要なホルモンが子宮に運ばれなくなり、子宮内膜が十分な厚さにならないと言われています。
その結果、受精卵が着床するのも難しくなり、スムーズな妊活が望めなくなるのです。
そもそも血液は、心臓をはじめとする生きるために必要な臓器を優先して送られるため、子宮への血流は先送りされてしまいます。
子宮の血流が滞りやすいことから、普段冷えを感じていない方でも子宮に冷えが生じていることも少なくありません。
卵巣機能が低下する
子宮だけでなく、卵巣機能も冷えによって低下しやすくなります。
卵巣機能の低下はホルモンバランスや生理痛、生理不順を引き起こす原因とされているため、妊活中でなくても危険です。
卵巣機能が低下し続けると、排卵障害や子宮筋腫などにつながってしまうこともあります。
これらは妊娠しにくい体質を作り上げる原因の1つとなってしまうため、注意が必要です。
妊活中の温活で得られるメリットとは？
次に、妊活中の温活で得られるメリットについて見ていきましょう。
子宮や卵巣の冷えを防止できる
温活ではとにかく体を温めて血流を良くしていくため、子宮や卵巣の冷え防止にもつながります。
子宮や卵巣がしっかりと温まると、子宮内膜に厚さが出てくるほか、卵子の発育が良くなり受精もしやすくなるといったメリットが生まれます。
これらは卵巣機能の低下も防止してくれるため、排卵障害も起きにくくなるでしょう。
血行不良や基礎代謝がアップする
血行不良や基礎代謝がアップすると、必要な栄養が行き渡りやすくなるだけでなく、太りにくい体を作ることができます。
血行や代謝が良くなることでホルモンバランスも良くなり、妊娠するために良い環境を整えられるでしょう。
一時的な排卵障害であれば、適性体重まで体重を落とすことで改善されることもあると言われているため、太り過ぎで悩んでいる方にも温活はおすすめです。
妊活中に行うべき5つの温活
温活には様々な方法がありますが、ここでは妊活中におすすめの5つの温活についてご紹介します。
体を温めてくれる食べ物を中心に取る
体を温める効果のある食材を中心に取り、体の内側にアプローチできる温活を行いましょう。
ダイコンやニンジンなどの根菜類、ショウガやタマネギ、ニンニクなどは取り入れやすい食材です。
他にも、納豆やキムチなどの発酵食品、温かい飲み物などもおすすめです。
ここで注意したいのが、温かい飲み物と言ってもカフェインが多く含まれているものは控えるという点です。
カフェインを多く摂取すると低体温になりやすくなるため、気を付けなければなりません。
適度な運動
適度な運動を行って代謝を上げることも温活の1つです。
運動を続けることによって筋肉がつくと、さらに代謝が上がり、体温も上がりやすくなります。
温活では、ダラダラと汗をかいたり激しい運動を毎日行ったりする必要はありません。
じんわりと汗を感じる程度の運動をコンスタントに続けていくことに注力し、できるだけ運動を習慣化させましょう。
外側からも体を温める
食べ物や運動で内側から温活することも大切ですが、首や手首、足首などを冷やさないようにすることも立派な温活です。
首が付く部位は太い動脈が通っていることもあり、そこが冷えると全身もなかなか温まりません。
また、下腹部や腰も温めたいポイントです。
下腹部や腰の冷えも全身の冷えにつながるため、疲れやすさや生理不順などの原因となってしまいます。
それぞれ温められるアイテムを取り入れて季節問わず温めるように意識してみましょう。
湯船に浸かる
夏の間はシャワーだけで済ませているという方も多いでしょう。
しかし、温活を行うなら季節を問わずしっかりと湯船に浸かることが大切になってきます。
ぬるめのお湯にゆったりと浸かり、体の芯まで温められるように10分以上入浴するのがおすすめです。
目安はじんわりと汗がにじむ程度で、大量の汗をかく必要はありません。
骨盤周りのケア
妊活中の温活では、一般的な温活に加えて骨盤周りの血行を良くする方法も取り入れていくのがおすすめです。
骨盤周りのケアでおすすめなのが、骨盤ストレッチです。
特にデスクワークなどで長時間座っている方は骨盤を含む下半身の血流が滞りやすくなっています。
入浴後や寝る前などに開脚前屈などを行い、骨盤周りの筋肉をほぐしていきましょう。
骨盤周りのケアとして挙げられるもう1つの方法は、締め付けないショーツを選ぶということです。
シームレスショーツやコットン素材のショーツを取り入れることで、圧迫や冷えを防ぐことができます。
妊活のための温活におすすめのアイテム
温活をする上で便利なアイテムはいくつかあります。
手軽に体を温められるため、仕事や子育てで忙しい方はぜひ取り入れてみてください。
カイロ
妊活のための温活に欠かせないアイテムとしては、カイロが挙げられます。
温活では、おへそと仙骨の部分に貼るのがおすすめです。
尾てい骨の上にあるのが仙骨です。
両側からカイロで体を包み込むことで骨盤周りをじっくりと温めてくれるため、子宮周りの血行も良くなります。
もちろん、貼らないカイロを常備しておくのも手先や手首を冷やさないために重要です。
腹巻
子どもやお年寄りが使うイメージのある腹巻ですが、実は妊活中の温活にも大活躍します。
機能性の高い腹巻であれば断熱性や保湿力が高く、冷え知らずな体へ導いてくれるでしょう。
特におすすめの腹巻はシルクやコットンが使われているもので、2重構造のアイテムです。
2重構造になっている腹巻は断熱性が高く、温かさをしっかりと内側に閉じ込めてくれます。
厚手の靴下
腹巻と同様、冷えにくさを謳っている靴下を選びましょう。
家では靴下を脱いでいる方が多いかもしれませんが、室内でもしっかりと靴下を着用することで足先からの冷えを防止できます。
靴下は季節関係なく着用するように徹底するのも大切です。
今回は、妊活中にする温活についてご紹介しました。
冷えは妊活の大敵とも言われているため、妊活中の方はぜひ温活を意識した生活を送ってみてください。
温活で大切なのは、食事や運動、入浴などです。
妊活中の温活であれば、骨盤周りにアプローチできる温活も取り入れていくことが大切です。
特に骨盤ストレッチはすぐに取り入れられる温活なので、ぜひ試してみてください。
