冷え性対策や代謝アップ、美容などにおいて「温活」が注目されています。
温活といっても内容は様々で、できるだけ多くの方法を取り入れることで大きな効果が得られるようになります。
今回ご紹介するのは、温活の中でも食事に関する部分です。
食事は健康や美容のためにも必要不可欠ですが、実は温活をする上でも大切な項目となります。
食事で温活をしたい、温活をしたいけど何からすれば良いのかわからない方は、ぜひ最後までご覧ください。
温活には食事が欠かせない
基礎体温を上げて健康や美しさを維持するために行う温活のやり方は様々です。
より多くの方法を取り入れることによって基礎体温が上がりやすくなり、健康的な美しさを手に入れることができます。
その中でも特に取り入れたいのが、温活を意識した食事です。
普段食事をした後、暑いと感じたり、冷えが治まったと感じたりすることはありませんか?
実は、食事によって取り入れた栄養素が分解される時に起こる作用で、暑さや暖かさを感じやすくなります。
毎日バランスよく食事を取っていれば、基礎体温の上昇も期待できるでしょう。
食べた分だけ太ってしまう原因の1つは、内臓機能の低下にあると言われています。
また、冷たいものを取り過ぎると内臓機能がダウンしてしまい、栄養が吸収されにくくなったり消化されにくくなったりしてしまうのです。
その結果、消費するカロリーも低減してしまい、太りやすくなる・痩せにくくなるといった状態になります。
代謝がアップすることで美肌が手に入れられるほか、食べても太りにくい体を作り上げることも可能です。
代謝アップで内蔵機能も高まるため、夏バテなど季節の変わり目にも負けない体を作れるでしょう。
体を温めてくれる食べ物とは?
次に、取り入れやすい体を温めてくれる食べ物をご紹介します。
日常のメニューにもなるべく取り入れながら、食事で温活を進めていきましょう。
炭水化物 | 玄米、全粒粉パン、そば |
野菜 | ショウガ、ニンニク、ネギ、ニラ、タマネギ、カブ、カボチャ |
肉類 | 牛肉、豚肉、豚レバー、鶏肉、鶏レバー |
魚介類 | マグロ、アジ、サバ、ブリ、エビ |
きのこ | マッシュルーム、マイタケ |
豆やナッツ類 | クルミ、クリ、アーモンド |
発酵食品 | チーズ、納豆、キムチ |
果物 | サクランボ、モモ |
調味料 | 味噌、唐辛子、黒砂糖 |
体を冷やす食べ物もチェックしておこう!
次に、温活には向かない体を冷やしてしまう食べ物の一例を見ていきましょう。
必ず避けなければならないというわけではありませんが、どのような食材が体を冷やしやすいのかを覚えておくことで、1日のトータルバランスを考えやすくなります。
適度に取り入れながら効果の高い温活をしていきましょう。
炭水化物 | 白米、うどん |
野菜 | 葉物類、キュウリ、ダイコン、ナス、トマト、ジャガイモ、モヤシ |
肉類 | 牛肉、豚肉、豚レバー、鶏肉、鶏レバー |
魚介類 | タコ、アサリ、ワカメ、海苔、ヒジキ |
きのこ | シメジ、シイタケ |
果物 | ナシ、パイナップル、バナナ、ミカン、イチゴ、スイカ、メロン |
乳製品 | 牛乳、ヨーグルト、バター |
調味料 | 化学調味料、白砂糖 |
食事で温活するためのポイント
食事で温活をする時、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか?
食事で温活するためのポイントを見ていきましょう。
朝食は軽めでも必ずとる
朝は体温が低く、代謝が良くない状態です。
軽めでも良いのでしっかりと朝食を取り、体温を上昇させましょう。
朝食を取らなくても昼間は体温が上がりますが、エネルギー源が不足しがちなことから、体温をキープすることが難しくなります。
しっかりとエネルギーを補給し、体温をキープできるようにするためにも朝食を取ることは欠かせません。
タンパク質不足に注意
タンパク質は食事をした後の代謝上昇に大きく関わってきます。
たんぱく質をしっかりと取り入れることで代謝がよくなり、しっかりと体温が上昇してくれます。
卵や大豆製品など取り入れやすい食材にも含まれているため、なるべく朝食でも取るようにするのが大切です。
体を温めてくれる、血行を良くしてくれる食材を多めに
ご紹介した「体を温めてくれる食べ物」と「体を冷やす食べ物」を参考にして、代謝アップが叶う献立を考えましょう。
体を温めてくれる食材を中心に組み込み、体を冷やす食材は少なめにするなどの工夫が大切です。
また、飲み物についても氷が入ったものなどは避け、常温や温かい飲み物を選ぶようにしましょう。
飲み物は氷を抜くだけでも胃への負担が減らせるため、外出先などで実践してみるのがおすすめです。
「寝る前も体が温まるものを取り入れる」のは間違い?
温活の一環として寝る前にも体が温まるよう、温活を意識した食事を取り入れている人は多いでしょう。
例えば寝る直前に温かい飲み物を飲むなど、体が冷えないように気を付けている人も少なくありません。
しかし、深い眠りにつくためには、体温は低い方が良いとされています。
具体的には、深部体温を下げることが良質な睡眠につながります。
健康と美しさを保つためには良質な睡眠を取ることも重要であるため、深部体温を下げてくれる食べ物をチェックしておきましょう。
深部体温を下げてくれるのは、「グリシン」が多く含まれる以下の食材です。
- 牛すじ
- とり軟骨
- 豚足
- カニ
- エビ
グリシンは血管を広げて体の内側にこもった熱を放出する働きがあるため、食べ物自体を冷たくする必要はありません。
自然に熱を放出してくれるため、より良質な睡眠が取れるようになります。
どうしても冷たいものが食べたい時はどうすれば良い?
温活をしていても冷たい食べ物が魅力的に感じてしまうことは少なくありません。
食べたいものを過剰に我慢することは、ストレスにつながり、肌荒れや体調不良を引き起こす可能性があります。
温活をしている場合でも、必ず冷たい食べ物を避けなければならないというわけではありません。
ここでは、温活中の冷たい食べ物との向き合い方についてご紹介します。
トータルで見た時にバランスが良ければOK
温活では温かいものを中心に取り入れていくことが基本となっていますが、多少冷たいものを食べたり飲んだりする程度であれば全く問題ありません。
冷たいものを取り過ぎたら温かいものを多めに取るように調整するなどで1日のトータルバランスを考えてみましょう。
体を温めてくれる食材を使っているものを選ぶ
アイスはアイスでも、体を温める作用があるシナモンや小倉が入っているものを選ぶといった工夫は効果的です。
体を冷やしやすい白砂糖が使われているデザートは食べないなど、少しの制限を設けておくのもおすすめです。
飲み物を工夫する
アイスなどの冷たいものを食べる時は、暖かい飲み物と一緒に食べるのがおすすめです
生姜入りドリンクや紅茶、ココアなどはデザートにもよく合います。
冷たいものと温かい飲み物を交互に取るようにして、完全に体が冷え切ってしまうのを避けましょう。
今回は食事での温活についてご紹介しました。
冷たいものをできるだけ避けるのはもちろん、体を冷やしやすい食材についても意識することで高い効果が得られます。
今回ご紹介した、体を温めやすい食べ物・冷やしやすい食べ物を理解し、日々の食事に取り入れていきましょう。
とはいえ、体を冷やしやすい食べ物をすべてを取り除いてしまうと、栄養面や精神面で悪影響を及ぼしてしまうこともあります。
メニューや飲み物などで工夫しながら楽しく健康に過ごせるよう、上手に取り入れていくようにしましょう。