インナービューティは、年々市場規模が増加傾向にあります。
コロナ禍によって美容業界は大きなダメージを受けましたが、これをきっかけにインナーケアやインナービューティに注目する人が増えました。
そこで今回は、インナービューティの市場規模や需要の高いジャンルなどをご紹介します。
インナービューティに興味がある方や理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
インナービューティは今後も成長が期待できる分野
インナービューティとは、内面美容のことです。
体の内側からキレイに、美しくなることを目的としています。
表面的な美だけでなく健康と合わせて考えることで、年齢を重ねても健康的な美しさが保てるようになるのです。
そのために必要なサプリや健康食品、フィットネス、リラクゼーション、メンタルヘルスなどがインナービューティに含まれます。
これらを含めたヘルスケア産業は年々成長している分野であり、人生100年時代とも言われる今後は、より注目されていく業界と予想できるでしょう
ヘルスケア市場の成長推移は以下のとおりです。
ヘルスケアの国内市場(年単位)
- 2013年…16兆円
- 2020年…26兆円
- 2030年(予測)…37兆円
ヘルスケアの海外市場(年単位)
- 2013年…163兆円
- 2020年…311兆円
- 2030年(予測)…525兆円
参照:https://innerbeautysalon.jp/fc/com/market/
これらのデータからもわかるように、国内外で市場が拡大しています。
それだけ多くの人にヘルスケアが注目されているだけでなく、実際に取り組んでいる人が増えていると言えます。
「週刊粧業オンライン」が実施した、40代~60代に該当する大人世代の女性を対象とするアンケートおよびヒアリングインタビューでは、食生活への関心が高まっていることがわかっています。
美に関するアイテムの需要以外にも、体の中から美しくなるための方法や取り組みが積極的に行われているようです。
市場が32%増加した9年間での変化について
ヘルスケア産業では各項目の成長を比較したところ、「健康保持や増進に働きかけるもの」で大きな変化も起こりました。
ヘルスケア産業全体では、2016年度に約25兆円、2025年度に約33兆円の計算がされ、その増加金額は約8兆円と算出されています。
最も増加金額が多かった項目は、サプリメント健康食品、OTC医薬部外品などが含まれる「食」のジャンルで約0.96兆円の増加見込みです。
フィットネスクラブ、トレーニングマシンなどの運動が含まれる「運動」で、約0.88兆円の増加見込みとなりました。
このような結果から、9年間で急激な市場拡大と上昇が確認できます。
また、市場規模が年々拡大していくことも期待できるでしょう。
2021年の美容サプリ市場では、前年比4.8%増となる約2,500億円にまで広がりました。
多い順で見ていくと、酵素が480億円、コラーゲンが400億円、ビタミンCが390億円です。
特に酵素はインナービューティを目指す上で欠かせない成分であり、内面から健康的で若々しい体を保持するためにも積極的に取り入れたいものです。
酵素は昔からある成分ですが、インナービューティが注目されてから意識される傾向にあり、今ではこのジャンルで欠かせないものとなりました。
参照:https://innerbeautysalon.jp/fc/com/market/
インナービューティで市場規模が増加した背景
ヘルスケア産業の中でインナービューティの市場拡大は著しいものであり、今では酵素やヒアルロン酸、コラーゲン、プラセンタなどは定番素材として安定した人気を誇っています。
このように、インナービューティにより市場規模が拡大した背景には、以下の要因が関係していると考えられます。
訪日外国人によるインバウンド需要
アジアが中心となる訪日外国人から人気なのは、ダイエット食品や健康食品などのジャンルです。
特に美肌・美容ジャンルに注目が集まっていますが、その中でも体の中から健康的で美しくなれる商品が注目されています。
例えば乳酸菌・酵素・コラーゲン・プラセンタが入った商品は、定番の美容商品に含まれているものであり、サプリメント、美容ドリンク、ゼリーなどが人気です。
また、日本の品質の安全性もあり、訪日外国人からも話題を集めているのです。
消費者の認知度が高くなっている
近年、健康を意識した食品などが多く発売されてきました。
メディアでは健康と美容の関連性などを伝える内容も多く、今では健康と美容が整ってこそ美しいと考える方も増えています。
これらの理由から腸内環境を整えることで美肌効果が期待できると認知された結果、酵素・酵母・麹類・乳酸菌・ビフィズス菌などのジャンルが成長しています。
酵素は主にタンパク質であり、不足すると代謝が落ちてしまい、疲れやすさ・肩こり・倦怠感などの症状が出やすくなります。
このような症状がある人が酵素に注目したり、積極的な摂取をしたりすることから周知されて人気になりました。
機能性表示食品の需要アップ
機能性表示食品とは、科学的根拠に基づいて特定の保健に対する目的が期待できる機能を表示した食品です。
明確なルールによって決まっており、科学的根拠を適切に扱わなければなりません。
美容系で表示される言葉には「肌の潤いを守る」「肌の保水力を高める」「肌の水分を保つ」などがあり、自分の気になるところをケアできるような表現が用いられています。
このような機能性表示食品は現在も受理され続けていて、徐々に商品数も多くなっているジャンルです。
商品数・ラインナップが増えているということは、消費者の中で需要が拡大していると言えるでしょう。
インナービューティを目指すなら何から始めるべき?
インナービューティに興味を持ち始めることで、体内もキレイにしていくことから健康面にも良い影響をもたらします。
そこでインナービューティと健康的な体を目指すなら、どのようなことが必要になってくるのか解説します。
酵素を意識する
インナービューティを目指すなら、最初に食事と酵素について意識してみましょう。
酵素は美容だけでなく、健康的な体を作り出すためにも必要なものです。
酵素そのものは納豆・大根・キャベツ・バナナ・味噌など様々な食材に含まれているので、日々の食事でも摂取しやすいでしょう。
しかし、加熱しないで生で食べる方が効果的であり、ビタミンB2やB6を含んだ食品と一緒だとよりおすすめです。
酵素を意識してみると、食事の質も自然と変わってくるでしょう。
発酵食品を食べる
発酵食品は、発酵というプロセスによって栄養価がアップしたり、新しい栄養素が生成されたりしています。
発酵食品を体内に取り入れることで、免疫細胞の活性化や腸内環境の改善も期待できるでしょう。
腸内環境を整えることはインナービューティでも欠かせない課題となっているので、毎日の食事に取り入れてみてください。
酵素ドリンクも便利
インナービューティに欠かせない酵素ですが、毎日の食事では補えているか心配な場合もあるでしょう。
そこで便利なのが酵素ドリンクです。
酵素ドリンクは、長時間野菜や果物を発酵・熟成させたものです。
他にもビタミン類、乳酸菌、オリゴ糖などが含まれているので、酵素ドリンクだけでもバランスよく摂取できます。
酵素ドリンクは、美容・ダイエットサポート・腸内環境改善・健康維持にも効果が期待できるものなので、ファスティングなどにも用いられます。
ただし、注意したいのが質の良い酵素ドリンクを選ぶことです。
保存料や甘味料、着色料が含まれている酵素ドリンクよりも、無添加の方がおすすめです。
インナービューティに特化した商品を選ぶことで、より効果も期待できるでしょう。
インナービューティの市場規模は年々増加傾向にあり、40代以降の大人世代で注目している人が多いことがわかりました。
健康を早くから意識することは重要であり、自分の体調と向き合いながら取り組むことで、体の中から美しく変わっていけるでしょう。
特に重要なのが酵素の存在であり、酵素ドリンクを用いることで、より効果的になります。
同じ酵素ドリンクでも使われている成分は異なるので、無添加や素材にこだわった酵素ドリンクを選ぶのがおすすめです。