酵素やプロテインなど、体に良い成分だとわかっていても、どういった働きがあるのか、不足すると体にどんな影響を及ぼすのか詳しく知らない方もいるはずです。
どちらも健康的な生活に欠かせない栄養素となり、美容やボディメイクを気にする方にとっては必要不可欠です。
そこで今回は、酵素やプロテインの働きを解説すると共に、不足した場合の体への影響をご紹介していきます。
酵素・プロテインの効率的な摂取方法もご紹介していくので、酵素不足やたんぱく質不足、内面からのボディケアを考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
酵素の働き
酵素はたんぱく質で構成されています。
生き物が生きていく上で必要となる、消化・吸収・代謝といった化学反応を促すものです。
酵素は、人間の体に約5,000個存在すると言われており、それぞれの酵素には決まった働きがあります。
例えば、脂質を分解する酵素なら脂質の分解は可能ですが、たんぱく質の分解はできません。
酵素の種類を解説しましょう。
消化酵素
食べたものを吸収できるよう、消化分解する役割のある酵素です。
・たんぱく質を分解：プロテアーゼ
・炭水化物を分解：アミラーゼ
・脂肪を分解：リパーゼ
といった種類があり、分泌される臓器や分解する栄養素によって、さらに細分化されます。
代謝酵素
体内に吸収された栄養素を体の細胞に届ける役割のある酵素です。
・血液循環の促進
・免疫力アップ
・新陳代謝
・老廃物の排出
など、生命活動における様々な場面で代謝酵素が働いています。
食物酵素
食べ物に含まれている酵素です。
消化酵素を助ける働きがあり、消火活動を補助する役割を持っています。
生野菜やフルーツといった新鮮な食品に加え、味噌や納豆などの発酵食品に含まれており、消化酵素の無駄遣いを防ぐためにも役立っています。
酵素は、熱に弱い性質を持っています。
そのため、加熱をするとたんぱく質構造が変化して、酵素本来の働きが得られなくなってしまいます。
食べ物で摂取する際には、野菜やフルーツを加熱しないことが鉄則です。
酵素が不足するとどうなる？原因もチェック
酵素が不足してしまうと、体に様々な影響を及ぼします。
血行が悪くなる
酵素は新陳代謝を促す作用があります。
そのため、酵素が不足してしまえば代謝がしにくくなるため、栄養素は正常に合成・分解されなくなってしまいます。
血行不良に陥れば、体温が下がる他、便秘になりやすくなるといった様々な影響を与えます。
痩せにくい体質になる
酵素の不足によって合成や分解されなかった栄養素は、消費されないまま体内に残留します。
栄養過多になってしまうので、痩せにくい体質、太りやすい体質へと導かれてしまいます。
運動をしているのに痩せないと悩んでいる場合は、酵素不足が原因かもしれません。
酵素が不足してしまうと、美容やダイエットをしている方にとって悪影響を及ぼします。なぜ、酵素が不足してしまうのか、その理由を探ってみましょう。
加齢
酵素は加齢と共に減少すると言われています。
20歳をピークに減少していき、40代にもなれば20代の約半分まで減少します。
疲労感が取れない、胃もたれしやすいといった不調が続いているなら。酵素不足が原因かもしれません。
睡眠不足
酵素は、寝ている時間に体内で作られています。
そのため、睡眠の時間が確保されない時や睡眠の質が悪いと減少を招いてしまいます。
長時間寝ていても、質が悪ければ減少してしまうので、上手く眠れるように対策を施してみてください。
食生活の悪化
バランスの悪い食事や暴飲暴食は酵素不足に陥りやすいです。
中には、酵素を補おうと酵素が多く含まれている食品ばかりを食べている方もいます。
しかし、酵素の多い食生活を心掛けても、それ以外の栄養素が不足してしまえばバランスの悪い食事になってしまうため、酵素不足を助長してしまうばかりです。
酵素を補いたいなら、バランスよく摂取することが大切です。
プロテインの働き
次にプロテインの働きをみていきましょう。
プロテインとは、たんぱく質を意味します。
筋肉をはじめ、骨や内臓、髪の毛や皮膚、爪や血液など、体を構成する様々な部位はたんぱく質からできています。
そのため、人間にとって欠かせない栄養素の1つと言えます。
特に習慣的に運動をする方は、体を動かさない人よりもたんぱく質の損失量が多いため、より多くたんぱく質を摂取する必要があります。
プロテインには「植物性たんぱく質」と「動物性たんぱく質」の2種類があるので詳しくみていきましょう。
植物性たんぱく質
その名の通り、植物から摂れるたんぱく質です。
代表的なものとしては、豆製品由来の「ソイプロテイン」です。
植物性たんぱく質の性質は以下の通りです。
・食物繊維が豊富
・脂質が少ない
・地球に優しい
動物性たんぱく質と比較すると脂質が少なく、食物繊維が豊富です。
また、植物性たんぱく質を摂取するためには、家畜を育てるための広大な土地や水が不可欠です。
大量の排泄物が発生し、水質汚染や悪臭問題があります。
また、牛のゲップは温室効果ガスの一種でもあるメタンが含まれているため、地球温暖化の要因です。
動物性たんぱく質
動物性の食品に含まれているたんぱく質が動物性たんぱく質です。
肉や魚、乳製品などに含まれています。
動物性たんぱく質の大きな特徴としては、体内では合成できない必須アミノ酸が多く含まれている点です。
乳製品が由来のガゼインプロテインは、不溶性成分なので吸収が穏やかで空腹になりにくいメリットがあります。
ダイエット向けのプロテインです。
ホエイプロテインは、水溶性成分です。
体への吸収が早く、筋肉の回復をサポートする役割や筋肉増加を助ける働きがあります。
たんぱく質が不足するとどうなる？
たんぱく質は、体を作るために必要となる栄養です。
酵素やホルモンなど、体の機能を調整する役割も持ちます。
そのため、不足すると免疫機能の低下を招くため、病気にかかりやすくなると言われています。
また、筋肉量の低下も招くため、体力や運動能力の低下を助長させる要因にもなりえます。
筋肉が減ってしまえば基礎代謝も低下するため、ダイエットにも逆効果です。
たんぱく質不足に陥らないよう、日ごろから積極的に摂取してください。
ただし、過剰摂取は胃腸や肝臓に負担を与えてしまいます。
カロリーオーバーにもつながるので、適度な量を摂取するよう心掛けてください。
酵素・プロテインともに飲んで摂取が効果的！
酵素やプロテインは体の構成に欠かせない栄養素です。
補うためには食べ物からの摂取を検討するでしょう。
しかし、バランスの良い食事を毎食心掛け、調理をする作業は手間がかかります。
仕事や勉強で忙しい場合は、時間もないので食生活は後回しになりがちです。
そんな時には、酵素・プロテインともに「飲んで」摂取をしてみてください。
酵素であれば、酵素ドリンクがおすすめです。
野菜やフルーツを発酵・熟成させて作られた飲み物で、ファスティングにも使用されています。
置き換えダイエットにもおすすめで、1日の食事のうち1食を酵素ドリンクに置き換えればカロリーを抑えながらも必要な栄養素を補うことが可能です。
ただし、化学調味料や人工甘味料、着色料といった食品添加物が含まれていない酵素ドリンクを選んでください。
食品添加物は、分解をするために多くの消化酵素が必要です。
酵素を補おうとしても、吸収するまでに無駄に酵素を使ってしまえば意味がないので、効率的に摂取するためにも食品添加物を使用していないドリンクを摂取してください。
また、プロテインは近年パウダー状の商品が多く販売されており、ドリンクにして手軽に摂取可能です。
多くのたんぱく質が含まれており、ビタミンやミネラルなどが配合されている商品もあります。
効率的に必要な栄養素を補うためにも、酵素やたんぱく質を飲んで摂取してみてください。
今回は、酵素やプロテインの働き、不足すると起こり得る症状についてご紹介してきました。
酵素もプロテインも体にとって大切な役割があります。
不足してしまえば体調不良を招き、美容やダイエットをしている方にとっては逆効果となるため、積極的な摂取が欠かせません。
食べ物からの摂取が難しい場合は、ドリンクでの摂取を試してみてください。
手軽に摂取でき、置き換えダイエットやファスティングにも活用できるのでおすすめです。
